東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



赤メノウ・緑メノウの印鑑リフォーム

2021年10月09日 お知らせ

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

 四国のお客様から、しばしば印鑑リフォームのご注文をいただきます。この方は占い師の方で、印材(印鑑の材料)を送って来られて、仕上がりの発送は占いを見てもらっているお客様へ直送します。

 今回は赤メノウと緑メノウでした。緑メノウは「クリソゼリル」とも言い、濃い緑色をしています。赤メノウはそのまま彫刻が可能でしたが、緑メノウは、側面から見て彫刻面の枠(わく・輪郭の部分)が丸く、このまま彫ると文字は印字できても、枠が紙に写らない可能が高いと思いました。

 文字がすでに彫ってある印鑑をリフォームして別なお名前を彫刻するのはリフォームに多いパターンですが、今回のように輪郭部分の丸みを取るために、少し印材の彫刻面を削るのも広い意味でリフォームになります。側面と彫刻面がきっちりと直角になるように印面訂正をします。また、お客様からお預かりする印材は、長さが65ミリ、70ミリという場合もあります。金枠の印鑑ケースは長さが61ミリ以内でないと収納できません。この場合、お客様にお尋ねして、別途、1100円のお代金をいただいて、61ミリの長さまで短くするかどうかをお聞きします。長さを優先の場合は金枠ケースに入れないで、レザーの袋にサービスでお入れしています。

 書体は縁起の良い吉相体(きっそうたい)の文字で彫らせていただきました。

右端は赤メノウ(縞入り)、右から2番目は赤メノウ(縞なし)
左の3本は緑メノウ(クリソゼリル)です。
メノウの彫刻料金は直径16.5ミリまでは1文字、4900円(税込)×文字数です。
印面訂正が必要な場合は別途、1100円(税込)になります。


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