東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



銀行通帳から同型印

2012年06月15日 店舗経営 接客

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

さわやかな夏日になりました。グラウンドでのジョッギング、空気もおいしく感じられ気持ちよく走れます。

先日、銀行に登録していた印鑑を紛失してしまい、同型印を作成して欲しい、というご注文がありました。千葉県からのお客さまでした。当店のホームページでは「同型印の作成はご本人様がご来店下さい」と書いてあるので、9日(土)か10日(日)にお見えになると電話でおっしゃって下さいましたが、9日(土)は店内改装の日にちだったので、免許証のコピーとご本人様の預金通帳を送っていただくことにしました。

10日(日)には、宅急便で着きました。念のため、こちらから携帯電話に電話してご本人さんの確認をさせていただきました。通帳のフルネームと、免許証のフルネームは一致しました。預金通帳を見て改めて気がついたのは、昔の通帳の裏表紙にある印影には、背景に縦横のラインが出ていることです。文字以外の余白を通るラインは問題ありませんが、文字の上を通るラインは本来の線質がどうなっているか、不明になります。幸い、他にも何か印を捺してある紙はありませんか?と聞いて別の押し型もいただいてあったので、こちらを参考にして線質を作りました。

今回、印の輪郭が楕円形でした。寸法が当店にあった印材と比較すると約0.7ミリ、0.5ミリで縦、横の寸法、印材が大きくできていました。太めに外枠を作っておいて仕上げの作業で外から削って、寸法を押し型(印影)に近づけました。

同型印の作成、今までで10本以上の仕事になりました。作成に当たってはくれぐれもご注文主さまご本人の印鑑であることに気をつけたいと思います。


▲昔の通帳の裏表紙は印影が捺してありました。
縦横にラインが引いてあります。
これは以前の私の通帳です。



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