東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



長岡市からのお客様

2020年03月14日 お知らせ

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

私のブログを読んで、遠く新潟県の長岡市から印鑑のご注文を出して下さったお客様がありました。ご自分のご苗字を書体を変えて4本、ギフト用に1本、合計5本のご注文でした。ご本人様のご了解をいただけたので、メールの文章をご紹介させていただきます。

楽善堂 様
メールにて失礼致します。


○○と申します。
遅ればせながら最近ブログを拝見しまして、こういう店主のいらっしゃるお店で注文してみたいと私も思いました。
判子2本をお願いしたいのですが、よろしいでしょうか。
・1本は染めなし黒水牛(細字篆書-縦)12ミリ。
・2本目は黒檀(草書)で12ミリ弱くらい。(草書の印影は珍しいですね)
      《途中の文章を割愛致しました》
(吉相体や楷書は好みではなく、篆書、隷書が好きです)

上記の書体の説明は下記のページにあります。

http://rakuzendo.com/shotai.html

文中では、判子2本と書いていらっしゃいますが、メールのやり取りをさせていただいているうちに、追加で2本のご注文をいただきました。書体のご指定(細字の篆書・草書)そして、印材(印鑑の材料)をご指定なさるあたり、かなり印鑑についてお詳しい、通人の方とお見受け致しました。
追加でいただいた中に、白水牛がありました。黒い色の部分が無い方が上質と業界内ではランク付けがされていますが、お客様は「白と黒がはっきりと出ている印材がよい」というお好みでした。問屋に依頼して、5本、このような印材を取り寄せて写真に撮ってメール送信、お好きな印材を選んでいただきました。私としては店頭で行なっている接客に近いことをやってみたいと考えました。

作品の発送後に下記のメールをいただきました。

追加をしてしまい、お手数をおかけしました。
届いた印章は書体の見本が5本揃ったような…満足感があります^ ^
それぞれ特長のある作品で、眺めているとシアワセな気分になります。
特に草書は印象深くインパクトがありますね。
小篆の字体も好きで流石と思いました。
今回お願いできて、本当によかったと思います。
(お気に入りの判子になりました)
印材のほうは詳しい方からみれば、なぜこの印材をと思われそうな好みですが、色や模様が自然で個体差のあるモノのほうが好きなものですから。

お客様に喜んでいただき、本当にうれしく、職人冥利を感じました。今回は印材の白水牛に関して、店側がお薦めしたい色加減、模様でなく、お客様は違いタイプの印材をお好みの場合もある、ということを学びました。

【次回のブログの予告です】
このお客さまから「印章屋さん(はんこ屋)さんはどんな実印・銀行印を使っているのですか?」というご質問をいただきました。いいブログのタイトルをいただけました。来週のブログはこのことを書きます。

上記のオランダ水牛が文中で言う「白水牛」です。左上から色並⇒色中⇒色上⇒色特上となり、
黒い部分が少ないほど、上質とされています。この上のランクに純白(黒や茶の部分が無い)もあります。これは、象牙のすぐ下のランクです。
上記はオランダ水牛の色中のランクです。現在は前印(まえじるし)がなく、どこが時計の12時部分かわかりませんが、前印(少し、へこんだ箇所)をこれから付けることも可能です。


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