東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



持込み表札への裏穴あけ

2016年09月02日 店舗経営 接客

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

早いもので、9月になりました。先日、紫檀の表札をお持ち込みになって「文字を彫ってもらいたい」というお客様が多摩市からお見えになりました。すでに仕上がって店頭でお渡ししましたが、その時に、「数件の店舗に出かけて依頼したが、受けてくれなかった。おたくで受けてくれて作れてよかった。」と喜んでいただけました。親しい方へのご贈答にお使いになられるとのことでした。

受注時にお持ち込みの表札を拝見して、裏面に釘穴がないのに気が付きました。表面に文字を彫刻してくれるメーカーに打診したところ、表札の材料共での仕事なら釘穴は開けるが、持ち込み材の場合は、対応していない、と言われました。表札の釘穴は釘の頭を入れてから表札を下にさげて固定するので、上部に直線の溝が必要です。全体で穴を見るとオタマジャクシのような形です。

実際、釘穴が裏面にないと表札を掛けて止めることができません。近くで、旋盤の仕事をしている製作所さんがあるので聞いてみたら、受けてくれました。穴をあける工具から作っての仕事でした。先に釘穴を開けておいて、それから表面の文字彫刻を行ないました。

釘穴開けのような小さな仕事でも対応してくれる職人さんのルートは、大切な人脈と思いました。


▲お持込の表札の裏面です。上から四分の一くらいの位置に釘穴があります。



▲店頭にある見本の表札です。文字部分のみ彫刻してあります。



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