東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る
印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ



木製印鑑2本をリフォーム

2022年02月12日 お知らせ

印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

 先週、横浜からご来店のお客様があり、木製印鑑のリフォームのご注文を2本いただきました。近くのはんこ屋さん、デパートの印章売り場では、木製の印鑑のリフォーム(彫り直し)は受けてくれず、当店の印鑑リフォームのホームページをご覧になってお見えになりました。

 確かにつげ材の場合、長年使っていた印鑑は朱肉を吸い上げているので、彫り直し用に一度、彫刻面を平面にしてもまだ朱肉の油が残っていて彫刻しにくいことがあります。押捺時には、残った古い朱肉部分が、新しく付けた朱肉を少し、はじいてしまいます。こんなこともあり、木製の印鑑の彫り直しは受けない、というお店もあります。実際、私が修行していた店も同じでした。

 今回のご注文の材質は、アグニ、彩華(さいか)と言って、つげ材ではなくてバーチ材(北方寒冷地で取れる木材)の圧縮材でした。つげのようには朱肉を吸い上げていませんでした。なんの問題もなくリフォーム(彫り直し)ができました。押捺しても、新規の印材と変わるところはありませんでした。
 印鑑の材料はお持ち込みになった方の思い入れがあるので、極力彫り直しには対応できるようにしたいと思っております。

在庫にある木製の印材(印鑑材料)です。右から、つげ、彩華(さいか)の茶色、アグニ、です。
当店では、木製の印材は姓のみならば、直径12ミリ以下、4600円(税込)・13.5ミリ・15ミリの場合は5600円(税込)でリフォームの仕事をお受けしております。(合計印額が1万円未満の場合、当店からの送料、370円が別途ご請求になります。)


コメント

  1. 服部 より:

    象牙印章の件で伺いたいのですが今から12年程前に金丹入り宝泉の銘入り10.5mm鞘付の印章を作成して頂いたのですが今でも作って頂くことは可能でしょうか?もしよければ返信お願いいたします。

    • inkanreform より:

      拝復 服部様
      お問い合わせ、ありがとうございます。詳細はメールにてお知らせします。 店主 拝

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